読書の話📚 VOL.32 呉智英『日本衆愚社会』 コラム「自由と平等と何だっけ」
頭の悪い人間、知識のない人間と話をしていると疲れる。
会話そのものが面白くない。会話にすらになっていないケースが多い。
さらにその程度の知識で全て知っているような態度を取る人間さえいるし、自分の無知を基準に自分が理解できないことをおかしいとして絡んでくるのは本当にやめていただきたい。
オリンピック、サッカーのW杯等の国際大会に対して何一つ興味が持てない人間はどこにでもいる。かく言う私がそうである。
そういった国際大会を見たことがない。加えて何故、たまたま、自分が生まれた国の国籍を持つ人で構成されたチームを応援しなければないのか。何故応援し、いい成績を出したら感動し、勇気をもらわなければならいのか?
その冷めて人間に向かって、「見たか?」と聞いてくる。
正直うざい。
そういった話がしたい人が集えるようにスポーツバーなるものがあるのでしょう。そこにいってくれ。
「いいえ、見ていません」そこは大人ですから(笑)、時間があわなかったとか、録画を忘れたとか、適当に理由をつける。「悪いけれど、それ以上話しかけないでくれ」
正直鬱陶しい💦
W杯の日本の試合を見ていないことに対して、何を勘違いしたのか、私に向かって「おかしい」、「普通ではない」挙げ句の果てに「非国民」と罵った。
なぜ、W杯を見なければならないのか?何故私は罵られるのか?
その人間は「何故、フランスチームに黒人がいるのか?」と私に聞いてきた。
ほとんど論外である。まあ、バカを相手にしていると疲れる。
「櫻井よしこは少し偏っている」とか、「『老人と海』を読んだことあるのか?」とか信じがたいことを言う人間がこの世に存在することを言っておきます。
人に向かってそのようなことを言うことは恥ずかしいことであり、ひとつ間違えると相手を馬鹿にした行為であるということが、きっとわからないのでしょう。ああ😖!
そうそうこれはネット民ですけれども、「アメリカ、中国には天皇がいないから日本を羨ましいと思っている」と真面目に言っている人を見たことがあります。
あの、アメリカも中国も王様とか、専制国家が嫌だから、新大陸に渡ったり、共産主義をやっています。
自分たちの価値観で全てを判断してはいけません。
呉智英氏は私の好きな文筆家の一人である。
このブログでは『つぎはぎ仏教入門』でお世話になっています。
このコラムは2017年フランス大統領選で、バリバリ右翼のルペン候補を破った時のものである。フランス国歌はまるでロックバンド頭脳警察*1が歌っているかのようである。
フランス人は流血の果てに勝ち取った人権を勝ち取ったフランス革命を誇りに思っているので、それを国歌にした。そういうことである。
この内容を「むごたらしい」とか言っている人がいる。
それこそ知識がない、常識がない。他国の文化に迷惑をかけていないなら文句を言うな。
1992年の冬季オリンピックで可憐な少女が国歌斉唱をしたときにけしからんといった人間もいる。
そういう、人はもし「『君が代』が国民主権の国で王の繁栄が永遠に続く歌はけしからん」と言われたらどのような気持ちになるのか。
まあ、そんなイデオロギーもないでしょうね。
フランス革命の三標語は「自由」、「平等」、「義兄弟」である。この義兄弟の集まりが革命を共に志、王を倒す。
この義兄弟の集まりが「国民国家」と言うわけである。
革命の為に血を流すことは欧米国家では良いことです。
無知は犯罪。
お互いに知らぬ間に人を傷つけているかもしれない。
*1:70年代初頭から活躍する日本を代表するロックバンド。解散、再結成を繰り返し現在も一線で活躍。