😸以文会友 以猫仁輔😸

文を以って友を会し、猫を以って人を輔く Twitterでいいきれないことをここで話します

朝の連続小説 『エール』第19週 『鐘よ響け』

令和2年度上期 朝の連続小説『エール』今期は本当に見応えがあります。
 
今回のテーマは「復活」。古関裕而の代表作『長崎の鐘』が完成するまでの物語。作家古山祐一が自分の犯した罪に対して受けた創作ができない罰をどう克服するか。合わせて、吟の夫、智彦が軍人のプライドを捨てる過程が描かれる。
 
以前、Twitterでの会話で「朝ドラの反戦表現は被害者のとしての反戦表現」という人がいました。その通りだと思います。主演が女の子だと言うところもあり、疎開で逃げ回ったり、家が焼かれたり。さらには戦災孤児のネタもありました。
 
それに対して、今回は加害者としての視線が描かれている。
 
「元気を与える」、「感動をありがとう」。私はこの言葉が嫌いです。これって、戦時中の発想?祐一は「調子に乗ってました」、「歌で若者を何人も戦場に送ってしまった」のセリフは祐一の罪であり、曲がかけなくなったのは罰である。
 
「戦争の責任をすべて背負うおつもりか?」という放送作家、池田の言葉に、鋭い眼光で自問する裕一。さらに池田が置いていく『とんがり帽子』の歌詞に、裕一は心を動かされる。
 
ついに祐一の心は動く。これからは戦争被害で苦しむ人たちにエールを送るのが与えれた才能を人々に還元する使命だと感じたのだろう。ここでの祐一と音の演技がすごい。
 
戦場に見送って帰って来なかった人たちの顔がフラッシュバックしながら、譜面と格闘する姿は鬼気迫るものがある。五線譜をひきちぎり、何度もそこから逃げようとする祐一を「もう自分を許してあげて」と励ますと言うより、叱咤する音。脚本、演出、演技どれがひとつでも欠けたらなりたたないシーンである。
朝、力なく、余白がやけに多い譜面に書かれた音符。それを歌うと言うより、読む音。無言で、安堵の表情を浮かべ身体を音に預ける祐一。今回のクライマックスの一つとなるであろう。
 
そして、『長崎の鐘』。戦争の恐怖が蘇ることを恐怖する音。それの恐怖に立ち向かう決意をする祐一。どん底まで落ちてはじめて真の希望が生まれる。
 
「あなたは戦争中に人々を応援しとった。今度は、希望を持って頑張る人にエールを送ってくれんですか。」永田医師の言葉が胸を貫く。
 
完成した曲はマイナーからはじまり、サビの部分はメジャーに転調する。まさに希望を歌い上げる作品に仕上がっています。
 
本当に重いドラマですが、ここで抜くかのようなコミカルな演出がいい意味で一服になっている。良いドラマです。
 

 

古関裕而 昭和日本の歌~長崎の鐘~

古関裕而 昭和日本の歌~長崎の鐘~

 

 

音楽の話 Vol.7♫  雑感 古関裕而続き 伊福部昭『宇宙大戦争』等

古関裕而を前回取り上げましたけれど、本当に多作ですね。意外なのは最後の最後まで大衆音楽を作曲していますね。歌謡曲はもちろん、ミュージカル、応援歌など。NHKラジオ「日曜名作座」の音楽を30年も担当していたことは驚きです。
 
特撮ファンとしては古関裕而といえば『モスラの歌』ですね。どことなくエキゾチックな雰囲気。モスラは南からやってくるイメージ、それよりも怪獣は南海からやってくるイメージからです。と、言い切ります。
 
実際、ゴジラは南からきます。それは論文になってしまいますので、また今度(笑)
 
そして、東宝怪獣映画といえば、伊福部昭(早く『舞踏曲サロメ』やりたいのです)。
伊福部昭は南からくるとイメージをエキゾチックと捉えたのだろう。
 
個人的にはやはり、『宇宙大戦争』のテーマ。壮大なこの曲は地球防衛軍が反撃するところでも、効果的にかかっていました。一度聞いたら、忘れられない力強いリズム。リフレインで気持ちがどんどん高揚していきます。音楽の力って、偉大です。映画『シン・ゴジラ』でも効果的なところでかかってましたね。
 
自分だけが無知なのかもしれませんけれど、もっと日本の音楽、作曲家を知りたいですね。日常的にもっと音楽を。知ることはやはり楽しいです😸

 

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ音楽集

  • アーティスト:鷺巣詩郎
  • 発売日: 2016/07/30
  • メディア: CD
 

 

 
 

マンガの話📕Vol.3 新仮面ライダーSPIRITS 原作 石ノ森章太郎 画 村松賢一

皆さんEテレで放送中の『ねほりん ぱほりん』見ていますか?

顔出しN Gのゲストが豚さんの人形に変身。それをモグラに変身した、山里亮太とY O Uがインタビューして、そのDeepな世界を聞きたおし、深掘りするというニッチな番組。

 

資金が潤沢にあるNHKが時間と金にものを言わせて、視聴者に向かって「見たくなければ、見なくっていい」というスタッフの「暴走」という言葉がぴったりの最高に楽しい番組で私は大好き。

 

令和2年10月14日の放送は「同人漫画家」というこれまた深い世界。みましたか?門外漢の人にとってはコミケになんで有明ビックサイトに50万人も集まるのか、謎を解き明かす。。。私はわかりませんでした!!!

 

話によるとそのほとんどの作品がオリジナルのパロディや時間軸を埋めるものだそうです。この時間軸を埋めるのは、ファンにとっては楽しいですよね。

 

しかし、その内容はエロネタやB Lネタが多いらしく、一般書店ルートには出せないものばかり。そういえば、やたら胸の大きな綾波レイとかセイラさんの入浴シーンとか彼らの大好物だそうです。個人的な感想ですが、あのやたら胸の大きな綾波レイには魅力を感じませんけれどね。

 

この作品を知ったきっかけは下記の動画

 

 


【仮面ライダー旧2号編解説 前編】特撮の歴史紹介します【ゆっくり解説】第19回前編(黄金期編1971年)

 

今回紹介する『新仮面ライダーS P I R I T S』は講談社から出ているとはいえ、同人誌の匂いがぷんぷんします。ファン代表が納得いかない時間の隙間を埋めた形ですね。

 

 個人的には旧1号の怪奇作品の雰囲気が今でも大好きで、『仮面ライダーD V Dコレクション』をVol.1からVol.3まで買ってしまった。改めて見てみると『土曜ワイド劇場』のノリだ(笑)思った以上に怪奇色満載。個人的には大満足!

 

しかし、テレビの『仮面ライダー』シリーズでは主役の本郷猛こと、藤岡弘さんが撮影中事故って、長期離脱。急遽2号が登場してシリーズを継続するのは皆さんご存知の通り。それが突然の2号の出現で一気に明るくなってしまった。

 

テレビでは突然、「本郷武は敵を追ってヨーロッパに行った。そして私も仮面ライダー」いきなりカイ!なんの説明もない!それにFBIの極東支部ってなんだ😅。なぜ、るりちゃんも一緒に行くのかい。だけれども、今改めてみるとナイスなスイッチでした。

 

『新仮面ライダーSPIRITS』ではファンの後付けとはいえ、1号、2号のスイッチが無理なく、むしろ納得いくように書かれている。

 

石ノ森先生の『13人の仮面ライダー』編で、変身できない本郷猛は嬲り殺される。洗脳から覚めた一文字隼人が本郷猛の意思を受け継ぐと言う流れ。

 

本作では秘密結社ショッカーを追いかけていたジャーナリスト、一文字隼人が事件に巻き込まれ、その身体能力を見込まれ改造されたところを、本郷猛に助けられ自分も仮面ライダーとして生きていく決心をする。テレビやコミックよりもむしろ流れが自然。能力に開花せず、傷ついた一文字隼人を修理する本郷猛。このシーンはむしろテレビのV3をイメージさせる。

「ここで仲間を求めてしまった」と嘆く本郷猛は悲壮感に満ちている。戦うことを宿命助けられた仮面ライダーとしての孤独がここで描かれている。

 

とはいえ、ちょっと苦言。石ノ森章太郎の絵を望むとちょっと肩透かし。幼年雑誌にアシスタントが描いていた連載をちょっと思い出してしまいました。

 

最後に余談を。齢70を過ぎた藤岡弘さん。大河ドラマ『真田丸』で本多忠勝を演じた際、一人本物の甲冑をつけていたそうです。「さすが仮面ライダー1号だ」と時代考証をしていた平山優先生が言っていました。講演会で仕入れたネタのので、間違いありません。😅

 

 

 

 

読書の話📚 Vol.2 古関裕而−流行作曲家と激動の昭和 刑部芳則著

メディアは多様化され、自分で追いかけないと情報が手に入らない時代になって久しい。音楽も同様でみんな知っている曲がなくなってしまった。私が中学時代前後、ラジオでは歌謡ベストテン、電話リクエストと言った番組が毎日放送されていた。「山口百恵が何週連続一位達成」、「沢田研二2年連続レコード大賞受章か?」。ヒット曲の話題は日常的に行われ、お気に入りの歌手の活躍に一喜一憂しておりました。

 

しかし現在は「A K B 48が連続ミリオンセラーを達成」と言われても、実感が沸かない。大衆が大衆文化を共有しない時代。多くの情報から自分にあったものを選択して、それを一人で楽しむ、そんな時代なのです。その象徴がA K Bグループです。大量の女の子の中から自分のお気に入りを見つけて楽しむ。

 

わたしですか 峯岸みなみです(笑)

 

今回取り上げるのは2020年度上半期の朝ドラ『エール』の主役古山祐一のモデルとなった古関裕而の生涯を通して昭和史全体を振り返ることを主題としている。著者の刑部芳則はドラマの風俗考証を担当している人です。

 

ドラマをより楽しむ為にも、ドラマと史実の差異を楽しむ為には一度は読むべき一冊であろう。

 

本書の冒頭で古関の代表作「露営の歌」の歌碑を取り上げる。京都嵐山にあるこの歌碑は手入れをされずに、地元の人でさえその歌碑を忘れられていることを例に挙げ、刑部は時代に忘れらた名作曲家だと断言している。

 

しかし「手掛けた曲を必ず一度は耳にしているに違いない」と続け、昭和を代表する文化人であり、日本近代史を語る主役の一人だと断言している。改めて、古関の作曲リストを見てみると、印象に残るものが多い。劇中でも出てくるが、クラシック音楽の豊富な知識、格調の高さをいかにして日本人好みに変換するを模索した作曲家ということができよう。

 

重要なことは多作!寡作な巨匠という人を私は知らない。巨匠とは周りが決めることと重々承知しておりますが、人間がやっている限り、どれもこれも傑作というわけではない。大量の作品群から良いものが後世に語り継がれていくと断言します。

 

『エール』のセールスポイントのひとつが豊富な音楽の演奏シーンなので、「あの歌も、この歌も古関の作品なんだよ」野暮なので避けます。もう散々皆さんN H Kの番宣番組で見てますよね(笑)😸

 

本を読む限り、音楽で立身する決意や、金子と結婚する下りなどはドラマのような劇的な演出はなされていない。同時期コロンビアに入社した古賀政男がヒット曲を連発しているのに比較して、なかなかヒット曲に恵まれなかったのは史実でした。

 

古賀政男の悲しく廃頽的なメロディーはあっという間に日本人の心を掴んだが、古関は無理やり流行歌を作ろうとして苦戦していたのではないか。ここで興味深いのは意識して短調を選んで使っていた。

 

ドラマでも「なんで短調なんだよ!」って突っ込まれていたが、古賀を意識してのことではないかと思う。が、クラシックの知識とこの時期の苦労が戦争歌謡のとき皮肉にも開花する。哀愁はあるが、人を勇気付ける。加えて、ヒット曲に恵まれなかった時期、早稲田の応援歌「紺碧の空」をはじめ、「六甲おろし」など応援歌を得意としていたことものちの作曲活動にプラスになったと思っている。

 

戦争によってに皮肉にも、古関は一流作曲家の仲間入りをする。得意とする短調の作曲が大衆の心を掴むのであるが、短調を用いた作風は戦前からである。ヒット曲を連発するが、作曲に心が痛んだのような表現は見当たらない。古関はむしろ職人気質のよろしく粛々と仕事をしていたような印象さえ受ける。戦争に加担している罪の意識はあったが、作曲をして名声を得ることに喜びすらあったのかもしれない。

 

戦後、自分の作曲で若者を戦場に導いたということは、古関の「罪と罰」として重く、人生にのし掛かっている。

 

ただ、私は古関の戦後の活動を見ていくつか気になったことがあります。

 

戦後、曲調が明るくなった印象を受ける。キーワードは「鐘」。これは彼の鎮魂歌であったと断言していいだろう。甲子園大会の大会歌「栄光は君に輝く」も同様の意味合いであったであろう。

 

そして、アニメ「決断」の主題歌も作曲している。曲はまさに戦時歌謡。戦争を通して決断することの大切さ、そして上官の愚かな暴走も描かれている。まだまだ「アニメは子供が見るもの」という時代。戦争を通して教育する。この作品を通して戦争歌謡を成仏させ、訣別する。ようやく古関の戦争はここで終わったのであろう。

 

時代に翻弄され、その真価を戦争歌謡で発揮してしまった古関裕而。戦争歌謡がなければ、彼の活躍は遅れたであろうとあるが、いや、なかったのかもしれない。戦争歌謡の活躍がなければ、戦後の仕事は潤沢には来なかったと予想できるからである。それでも、ミュージカル、家族歌合戦の審査員、アニメ主題歌と言ったところまで活躍の場を広げている。戦後の活躍の方が知名度が上がり、音楽をまさに楽しんでいるかのようである。

 


決断オープニング

 

独学のクラシック音楽、それと対照的な歌謡曲との融合こそが、大衆から支持される古関の格調高い楽曲を生んだと位置付けしたい。「努力する天才」と刑部は評し、「戦前・戦中・戦後と常に大衆の応援歌を作り続け、そのメロディーは今も世代を超えて受け継がれる」と結んでいる。

 

評論ですので、ドラマのような葛藤を期待すると肩透かし喰らうかもしれませんが、昭和の大衆文化を知る資料になることを期待いたします。

 

 

 

 

 

 

読書の話 📚 Vol.1 『テレビが伝えない憲法の話』木村草太著

子供の頃から、憲法改正論はありました。「天皇陛下を元首に戻せ」、「憲法9条を改正して、平壌を焼け野原にしろ」なんてね。そんなことを言っているのは、大きなデコトラを転がしている右翼の方々で、親からは「見ちゃダメ」って言われていました(笑)。しかし今ほど、改憲と叫ばれる時代は記憶がありません。自民党は「改憲は国民の希望」と述べ???

産経新聞はお得意の提灯記事。

 

そこで、憲法ってなんだろう?一冊くらい関係書を読んでおいた方がいいかな😅ということになりませんか?

 

「憲法にはたくさんの自由が書いてある。だから面白い」と語るのはM Xテレビ「田村淳の訊きたい放題!」などでお馴染みの東京都立大学法学部教授の木村草太。いつも、田村淳とのやりとりは楽しみしています。

 

今回はちょっと古い本ですが『テレビが伝えない憲法の話』を取り上げたいと思います。

 

この本のテーマは序文にある、「憲法について考え、議論するのは、とても楽しい」です。この「楽しい」という表現がいかにも木村草太らしく、皮肉がきいている。この「楽しさ」というのは決して難しい言葉ではなく、「身近な問題」として置き換えて、考え意見を言い合おうということである。

 

この本では、木村草太氏は冷静に物事を見て、わかりやすいように伝えることに努めている。しかし、反知性的な意見、議論の対象にならないような意見に関しては一刀両断している。そこがまた痛快でもある。常に憲法というバックボーンがあるから、冷静に判断ができるのである。

 

この真逆にいるのが、橋下徹のような人間です。「知的な人間」というポーズは取っているものの、鯔のつまり、自分の知名度、知識に物をいわせ、大声を出し、相手を威嚇するのが、定石パターン。こういう相手は議論していても、決して怖くない。まあ、フジテレビなんてあまりお利口が見ていると思えないところで、せいぜい偉そうにしていてください☺️。

 

我々は学校では、憲法とは「国家権力を縛るもの」と「国民の権利と義務」であると教わる。では「国家とは何ですか?」と言う疑問が湧いてくる。ここでは「権力を作り運用する団体」とある。欧州では悲惨な宗教戦争を経て、国王や議会が「権力を統一」して、酷い目にあって、「もう嫌だ!」ということになった。流血して、権力者を倒して、国家を運営するにあたり「憲法には、人権保証と権力の分立を盛り込まなくてはならない」となる。

 

お国のために戦うなんて近代国家の国民ではありませんƪ(˘⌣˘)ʃ だって、国家は我々のためにあるのだぜ!

 

太平洋戦争で、日本国民が無謀な軍部の戦略で皆殺しされかけて、占領されて、「もうこんなのこりごりだ!」と言って、G H Qの草案に議論を重ね、出来上がったのが、世界最高の憲法とも言われる日本国憲法です。

 

日本国憲法として三つの顔が、

 

「そんなの当たり前でしょ」とかいう人はいるとは思うけれど、そういう人は何も知らない人が多いので、ここでは無視します(笑)。

 

主権国民を謳っていますが、第一章は天皇?何故?しかし、これこそ国民主権の原理を表しているという。天皇は国家の象徴である。この地位は、「主権の存する日本国民の総意に基づく。」とある、ここで「主権は国民ですよ」とはっきりと述べている。ああ、目から鱗です、先生。

 

安倍政権が誕生以来、何度も改憲の話題が出ている。何故、為政者が憲法改正を唱えるのか?大体、憲法とは「為政者が暴走しないように監視するものである」のに、為政者が改憲するなんて、疑問ですよね。S N Sでは過去の安倍首相の言動の動画を繰り返しアップされているが、憲法9条を詫び状のようにいう発言すらあったほどです。そんな発言なんて、一言で否定する快感。

 

憲法9条は外交宣言である。国際法を遵守するという宣言である。「憲法9条を改憲すれば、戦争できる」なんて憲法を知らない証拠。そんな「幼稚な改憲論は相手にしません」バッサリと切り捨てる。この痛快さは本書を通して貫かれている。エンターティメントな本ではないが、歯切れの良さを感じさせる。癖になりそう(笑)。

 

最終章では、「日本国憲法は立憲主義という近代国家の知恵と、武力不行使原則という国際法の大原則を形にしたもので、人類の貴重な遺産を継承する良い憲法」と述べている。これを「押し付け憲法論」と述べ、敗戦の屈辱の象徴とい輩がいるが、「不合理だから相手にしない」。ああ気持ちがいい!

 

本書の結びで、「それぞれのメディアには長所も短所も理解した上で、自分でしっかりと情報を探求してほしいところである」と我々にも宿題を投げる。

 

そうそう、声の大きな人の意見に右に倣えするのではなく、気に食わないことがあったとしても、根も葉もない陰謀論と言わず、いろいろ積極的に補って行きたい。どんな分野であっても、知的探究心は楽しみである。これを読み終わると、もうワンランク詳しい憲法の本が読みたくなる。そんな本である。

 

私も含め、日本国民を名乗るなら、憲法くらい読んでおきましょうよ。

 

知的好奇心と性欲失ったら、終わりですよ(笑)

 

 

テレビが伝えない憲法の話 (PHP新書)

テレビが伝えない憲法の話 (PHP新書)

 

 

マンガの話📕Vol.2 永井豪 作家論(笑)キューティーハニーの魅力について

今回は永井豪の作家論です。作家永井豪をより総合的、俯瞰的に再検証することにより『キューティーハニー』に込められた魅力を私感ではありますけれど、お伝えしたいと思います。

 

「ハニーフラッシュ」の掛け声とともに、光につつまれ、服が破れて変身する。画期的な七変化で悪の組織「パンサークロー」と戦うスーパーヒロイン『キューティーハニー』。

変身ヒーローものなのでしょうけれど、お色気、ギャグも満載。『キューティーハニー』は今でも根強い人気を誇る永井豪の代表作品とされています。それは永井豪の魅力、「恐怖」、「エロス」、「暴力」そして「パロディ」が詰まっている作品だと思っています。

 

永井豪という作家は、巨匠になりきれないというか、超一流のマイナー作家というか。不思議な作家です。昔からの大ファンが言うのだから、間違いない。

 

異才と言われる永井豪。女の子の裸や暴力シーンといったタブーに挑戦した作家といえばかっこいいが、おそらくそこまで深く考えていないハズ。隙間を見つけるのが、うまいし、発想が人と変わっている。初期の作品『魔王ダンテ』で本人が語っている「ゴジラの目から見た人間」その発想が異才が異才と言われる由縁である。

 

「パロディ」ひょっとしてこれが永井豪の一番の武器かもしれない。手塚治虫のような豊富な学術的、宗教的なバックボーンは感じられない。石ノ森章太郎のような構成力やS Fの裏付けを感じることはできない。それに対して永井豪にあるのは豊富な先輩たちへの愛情。純粋なマンガファンを感じることができる。『けっこう仮面』での悪ふざけは顕著であるけれど、平気で他の作家の作品をギャグにする。オールスターキャスティングは映画の技法を用いた手塚治虫と言われているが、それをギャグ、シリアス両方でやるのが永井豪である。

 

『キューティハニー』の魅力は永井豪の四つの魅力が全て入っている点だと思っている。出てこないのはロボットくらいかな😁。

 

  • 「異形」女だけの犯罪組織。しかも気球に乗ってくる。ゆっくりと迫ってくる恐怖。異形のものと言える敵キャラ。パンサークローのサイボーグなんかほとんどデーモンですよね。
  • 「エロス」そして変身する時に一瞬で服が破ける。いつも思っているが、永井豪の描く女の子はエロくない。全裸になっても今読んでみるとイヤらしくない。筋肉質なスポーティな女の子という印象。しかし子供は女の子の裸を見るだけで背信感満載なのである。
  • 「暴力」クライマックス前夜のパンサークローの学園襲撃。永井豪は暴力を描く作家である。物語を強引に収束させる為、平気で登場人物を皆殺しにする。『ハレンチ学園』からの得意技である。今回も思う存分にやっている。また、敵の倒し方も象が踏み潰すとかやりたい放題。そこがまた魅力です。
  • 「パロディ」あばしり駄右衛門、直次郎と言った『あばしり一家』のキャラクターが横滑りしている。キャラが勝手に動き出し、作品のアクセントになっています。結果、ギャグシーンも満載。肩肘をはった『魔王ダンテ』、『デビルマン』よりもキャラが自在に動いている。

 

そんなところかな、ゆくゆくは『バイオレンスジャック』や『デビルマン』などにも挑戦したいですけれど、それはまた次回。

 

 

キューティーハニー The Origin (復刻名作漫画シリーズ)

キューティーハニー The Origin (復刻名作漫画シリーズ)

  • 作者:永井 豪
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: コミック
 

 

 

 

 

 

朝の連続小説 『エール』第18週「戦場の歌」

朝ドラは好きですか? 私は大好き!

ベタな女性の立身出世だったり、内助の功という作品が多いですけれど、あのベタな表現が大好き 

 

「少しは捻れよ」、「まんまヤンけ」と言いながら、どストレートに泣いてくださいと言う演出に涙している自分が好きです(笑)

 

今週の「戦場の歌」凄かったですね。これまで「戦争というものが、人に与えた影響」は何度も取り上げてきましたけれど、今回の徹底的にやりましたね。

 

さっきまで楽しく話していた人が目の前で撃たれる不条理。それは恩師でも同じだった。

 

「知らなくって、ごめんなさい ごめんなさい」とまるで神に懺悔するかのような祐一。人間の本当の懺悔ってあのように無防備になるのかもしれない。

 

「音楽で人を駆り立て、若い人の命を奪うことが、俺の役目なのか・・・」戦後呟く祐一。

 

キリスト教を信仰しているだけで、弾圧される五郎。空襲で豊橋の家が焼かれ、重傷を追ってしまう五郎の大切な二人。これが神の与えた原罪なのか。そんな神なら要らない。

 

豊橋の思い出がフラッシュバックしながら、賛美歌を歌う光子。しかもアカペラ。

 

ひたすら、重いトーン。効果音もなし。

 

「僕は音楽が憎い」と言って筆を一旦折る祐一。

 

人の為と思い、一生懸命仕事をして、人を不幸にしてしまった祐一。

 

才能は神に与えられたもの、それを人の為に還元しないといけないと言うのは西欧の基本的な考え方。その才能に苦しめられる悲劇。

それを朝イチで見せるNHK 良心なのか、力を見せ付ける為か。

それとも朝から、重いものを見せつけ労働意欲を削ごうと言う反日NHKの陰謀でしょうか?

 

それでもラストに戦災孤児を取り上げようとする劇作家、池田二郎を登場させ、希望を見せてしめる当たり「さすがです!」

 

古関裕而の生涯 傑作メロディーCD付き (TJMOOK)

古関裕而の生涯 傑作メロディーCD付き (TJMOOK)

  • 発売日: 2020/04/13
  • メディア: 大型本