人造人間キカイダー ハカイダー登場
再び、ネットの友達、謎の暇人Xさんからインスピレーションをもらいました(笑)
以前、私のブログで最も好きな漫画の一つに石ノ森章太郎の『人造人間キカイダー』を挙げました。
『人造人間キカイダー』は永井豪の『デビルマン』や手塚治虫の『ブッダ』、『火の鳥・鳳凰編』同様、何年かに一度ですけれど読み返しています。
漫画は熱心なファンではありませんけれども、やはり世代的に洗礼をしっかり受けています。
今回、Xさんが自身のYouTubeで取り上げているのが『人造人間キカイダー』のハカイダー登場編です。
『人造人間キカイダー』のテレビシリーズは東京では土曜日の夜八時から放送されていました。当時の良い子は夜八時に寝るのが通例。
夜八時以降は土曜日だからという暗黙の了解で観ることが許可されていたのが懐かしい。今考えてみると、スタッフは子供番組であるけれども、色々と試していた記憶があります。さらには子供は八時以降にテレビを見る背徳感がありましたね。
子供番組の新基軸で登場したのが人造人間ハカイダー!
ジロー、キカイダーを破壊するために作られた人造人間。しかもキカイダーの能力を凌駕する設定。加えて光明寺博士の脳を人質として頭に乗せている。
このデザインは本当に斬新!
クールで、独自の美学を持っている悪役。のちに影響を与えたキャラクターは数知れず。
当時の良い子としてはドキドキしてみていました。
このハカイダーものすごく人気があるキャラクターで悪役であるにも関わらず、単体で映画も作られるほどです。*1
これほどカッコいい悪役は『鉄人28号』のブラックオックス、『ドカベン』の不知火守くらいですか?これはあくまでも個人的な感想です。
さらに、『人造人間キカイダー』はアメリカのドラマ『逃亡者』の要素も入ってくる。
無罪であるにも関わらず、殺人者の汚名を受けて追われる立場になったジロー。
こういう展開に持っていったのはテレビのスタッフのアイデアか?それとも天才石ノ森章太郎の技量のなすところでしょうか?
ここからネタバレですけれども、連載された『人造人間キカイダー』では 一度はキカイダーを倒したハカイダーはキカイダーを修理する。人質、飾りとしてセットしたはずの光明寺博士の脳がハカイダーを支配してしまう。
こういうところに機械との共存、最後は機械よりも人智がうわまるという石ノ森章太郎の願いがあるのか?
今晩、もう一度キカイダーを読み返してみようかな。
フィギアも欲しくなって、Amazonを検索してみたら、何?この価格?
欲しくても買えません( ; ; )
我々はハリソン・フォードの『逃亡者』でも観ましょうか。
*1:1995年公開