特撮の話 人造人間キカイダー
Twitterでたまに会話をしている謎の暇人Xさん。
彼はYouTubeで古い特撮番組の解説やゲームの実況中継などを自身のページにアップしています。よかったら、是非見てみて下さい。
彼は丹念にその番組のスタッフ、俳優、時代背景など真摯に調べて動画を作成しています。ちょっと意見を言わせてもらえれば、もう少し自分の趣味の方向に暴走してもいいかな、と思います。
次回、『人造人間キカイダー』を取り上げるということなので、私もブログでアップしたいと思います。
実は初めて買ったコミックが『人造人間キカイダー』です。
なんと、『少年サンデー』の連載中に買いました。本作はテレビ主導の企画です。放送は1972年なので、私が小学校2年生か、3年生の頃です。当然、石森章太郎先生が書いた作品とは意識していませんでした。
当然、お小遣いはあまりありませんから、次の巻が出るまで、繰り返し読んでいました。コマ割りまで覚えるほど、読みました。結果として大変思い入れの強い作品になりました。
他に思い入れの作品がある作品として、永井豪の『デビルマン』、ちばてつやの『あしたのジョー』、ちばあきおの『キャプテン』、手塚治虫の『ブッダ』、横山光輝の『鉄人28号』あたりです。王道でしょう。
それに対して、石ノ森章太郎の作品では『人造人間キカイダー』って渋いでしょう。もちろん『サイボーグ009』、『リュウの道』も大好きです。ここで石ノ森章太郎論をやっても意味がないし、ボロが出るのでやりません(笑)
人造人間キカイダーのかっこよさ 斬新さ!
- まずはなんといっても良心回路という発想。そのネーミングはジェミニ。ディズニーの『ピノキオ』に登場するコオロギの名前。ピノキオがいいこになるように導く役です。さらにピノキオは嘘をつくと鼻が伸びますけれど、キカイダーは命令に悩むと暴走します。
- 今のAIではないが、成長する回路。すなわちビックラーニングする。のです今から50年近く前の漫画ですよ。
- 宿敵ハカイダーという存在。これまでレギュラーの強敵っていなかったですよね。
- 後から、お兄ちゃんが出てきますけれど、粗野で性能が落ちる。それをサポートするのがキカイダーという設定。
今読み返しても、ものすごく斬新。機会があったら、細かく取り上げていたい作品ですし、一度は読んでいただきたいと思います。また、謎の暇人Xさんの動画もアップしたら見て欲しいです。
もっと、手短にするつもりでしたけれど、もうひとつ。
この年齢になって挿入歌の『ぼくらのキカイダー』の一節が改めてこころに沁みます。
”最後の勝利信じていこう”
ぼくらのキカイダー KAWASAKI 500SS MACHⅢ
今日は負けても、最後は勝つぞ!それだけは信じて行こう。
さあ、明日もカンバろう!