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マンガの話📕Vol.2 永井豪 作家論(笑)キューティーハニーの魅力について

今回は永井豪の作家論です。

作家永井豪をより総合的、俯瞰的に再検証することにより『キューティーハニー』に込められた魅力を私感ではありますけれど、お伝えしたいと思います。

 

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キューティーハニー

 

「ハニーフラッシュ」の掛け声とともに、光につつまれ、服が破れて変身する。

画期的な七変化で悪の組織「パンサークロー」と戦うスーパーヒロイン『キューティーハニー』。

変身ヒーローものなのでしょうけれど、お色気、ギャグも満載。『キューティーハニー』は今でも根強い人気を誇る永井豪の代表作品とされています。

「恐怖」、「エロス」、「暴力」そして「パロディ」が永井豪の魅力が詰まっている作品だからだと思っています。

 

永井豪という作家は、巨匠になりきれないというか、超一流のマイナー作家というか、不思議な作家です。昔からの大ファンが言うのだから、間違いありません(笑)

 

異才と言われる永井豪。女の子の裸や暴力シーンといったタブーに挑戦した作家といえばかっこいいけど、おそらくそこまで深く考えていないハズ。隙間を見つけるのが、うまいし、発想が人とは違っている。初期の作品『魔王ダンテ』で本人が語っているように「ゴジラの目から見た人間」その発想が異才が異才と言われる由縁である。

 

「パロディ」ひょっとしてこれが永井豪の一番の武器かもしれない。手塚治虫のような豊富な学術的、宗教的なバックボーンは感じられない。石ノ森章太郎のような構成力やS Fの裏付けを感じることはできない。それに対して永井豪にあるのは先輩たちへの愛情。

純粋なマンガファンなのです。『けっこう仮面』での悪ふざけは顕著であるけれど、平気で他の作家の作品をギャグにする。オールスターキャスティングは映画の技法を用いた手塚治虫と言われているが、それをギャグ、シリアス両方でやるのが永井豪である。

 

キューティハニー』の魅力は永井豪の四つの魅力が全て入っている点だと思っている。出てこないのはロボットくらいかな😁。

 

  • 「異形」女だけの犯罪組織。しかも気球に乗ってくる。ゆっくりと迫ってくる恐怖。異形のものと言える敵キャラ。パンサークローのサイボーグなんかほとんどデーモンですよね。
  • 「エロス」そして変身する時に一瞬で服が破ける。いつも思っているが、永井豪の描く女の子はエロくない。全裸になっても今読んでみると決してイヤらしくない。筋肉質なスポーティな女の子という印象。しかし子供は女の子の裸を見るだけで背信行為なのです。
  • 「暴力」クライマックス前夜のパンサークローの学園襲撃。永井豪は暴力を描く作家である。物語を強引に収束させる為、平気で登場人物を皆殺しにする。『ハレンチ学園』からの得意技である。今回も思う存分にやっている。また、敵の倒し方も象が踏み潰すとかやりたい放題。そこがまた魅力です。
  • 「パロディ」あばしり駄右衛門、直次郎と言った『あばしり一家』のキャラクターが横滑りしている。キャラが勝手に動き出し、作品のアクセントになっています。結果、ギャグシーンも満載。肩肘をはった『魔王ダンテ』、『デビルマン』よりもキャラが自在に動いている。

 

そんなところかな、ゆくゆくは『バイオレンスジャック』や『デビルマン』などにも挑戦したいですけれど、それはまた次回。