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朝の連続テレビ小説『おちょやん』 第18週「うち原点だす」 希望のトランペット

NHK朝ドラの戦争表現。
朝ドラの時代背景は近現代が中心のためにどうしても先の大戦は避けることはできません。「どう戦争を表現するか」は重要なポイントになります。
ここではエドモンド・パークも知らないで「保守」を名乗り、先の大戦を美化する人は無視します。
 
ドラマの中で戦争を美化するわけにはいきませんが、「天皇陛下万歳!」、「お国の為に戦う」という人たちがいたことを隠すわけにはいけません。
 
まんぷく』で、あの国を相手に裁判をおこす長谷川博己演じる萬平さんでさえ、「お国の為に役立てなかった」というセリフが出てくる。いかに当時の世相が戦争が正当化されていたことがわかるシーンです。
 
今週は力作 涙腺を刺激します
覚えている方もいると思いますが、『わろてんか』では吉本新喜劇のスタートとなる喜劇を演じるところで終わります。お恥ずかしい話ですけれども、母は「お笑い」というものを頭ごなしで「くだらない」といっていました。
結構私の世代では多いと思いますけれども、「ドリフターズは有害番組」として攻撃していました。私たちの親というのは、もの心つく前に戦争に関わった人たち。あの狂った価値観、道徳感を引きずっている人たち。
 
ですけどね、戦争といった狂った時代だからこそ、「お笑い」、「喜劇」って必要だと思います。
 
今週の『おちょやん』は重かったかもしれませんけれども、ここを乗り切らないと先には進みません。
 
 
千代ちゃんがお世話になっている「岡安」は反戦派。篠原涼子演じる女将は姉、婿と大切な人間を戦争に奪われます。それでも気丈に振る舞います。そうしないと自分が壊れてしまう。そんな思いだったのでしょう。
 
 
戦争が終わり、誰憚らずとも、大きな声で『人形の家』のセリフを叫ぶ。千代が舞台に憧れた原点である。敗戦で芝居ができることに歓喜する。今週のハイライトのひとつでしょう。
 
”間違えて当然。みんな間違った。間違ったまま立ち止まったらあかん。ちょっとでも正しいに変わるようにしんどくとも前に進まなあかん” この千代ちゃんのセリフにはグッときました。
 
瓦礫で再開する家庭劇
今まで、「愛国」とかプロパガンダに踊ろされていた一福。福助のトランペットなど触ろうとしなかったにも関わらずに、父のカタミを吹いてみたけれども、音すらでない。
瓦礫の山で再開した家庭劇、しかも天海家庭劇と銘打って。スポンサーを失っても前進することに舵を取った。
喜劇でトランペットが全く吹けないことで、笑いを誘おうとが、なんと一福が予想外に吹いてしまう。芝居を忘れて一福に抱きつき喜びを表す。まさに希望のトランペット
 
第八車を引っ張って、家庭劇は出発した。新しい出発です。
 
戦争を通して、逃げ惑う人たち、困惑する人たちを姿を描いた今週は全体のキーポイントになる週であった。

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再出発するみつえ