電人ザボーガー 「あきらめるな!立ち上がれ!」
少しリメイク、リブートの話が続いたので、そう少しお付き合いお願いします。
最近のリメイク、リブート作品、アニメの実写化が続くのやはり営業的なことでしょう。
新しいヒーローを創作するよりも、我々の世代のヒーローに登場していただいたほうが期待できるそうです。
しかし!噂ではお寒い内容ばかりですね。
言いたくないけれども剛力彩芽の”白鳥のジョン”というのはちょっとね(理由はセクハラになるので言いません)。木村拓哉の”古代進”とかミスキャストそのものですよね?
やはり事務所のゴリ押しなのか?
巨匠三池崇史の『ヤッターマン』もそれなりのできかもしれないけれども・・・
その中で、大変評判が良かったのは井口昇監督、板尾創路、古原靖久ダブル主演および、豪華俳優陣でおくる『電人ザボーガー』です。
見てください。おもいっきりザボーガーです。ザボーガー以外何物でもありません。
井口監督は『電人ザボーガー』テレビシリーズの最終回の後、燃え尽きたかのような大門豊はどうなったのかだろう?って気持ちから映画の企画が持ち上がったそうです。
見所は本当に多いですよ。
- 板尾創路、柄本明、竹中直人等、ベテラン陣の怪演
- ビデオのお父さんと会話をする大門豊や書き割りのザボーガー基地など、あのツッコミどころ満載のシーンを再現
- 今度こそジャンボメカが動きます
- ブルガンダーを再現するために軽トラを探してくる根性
- クライマックスに出陣するときに子門真人が歌った主題歌が流れる
- etc.etc.
もともと変身、特撮ブームが過渡期となってしまった、1974年から一年半放送された作品で、しかも資金力のないことで有名なピープロ作品*1です。
私は再放送を笑いながら、見ていた人でなしです。
映画『電人ザボーガー』が決まったので、CSで久しぶりに再放送されました。カーメカに苦戦するザボーガーですが、逆転します。それを見た私の妻は
「トレーラーをぶつけた方が早くない?」
妻は悪之宮博士のロマンが理解できません。まあ、そういう作品です。
しかし、作品に込められているエネルギーが間違いなく熱く、大門豊役の山口暁*2氏のアクションはカッコ良かった。
井口監督はそんなツッコミどころ満載な作品ですが、ザボーガーを愛しています。
ネタバレ覚悟で言いますけれども、柄本明演じる半身半機械のΣ団のボスで父の仇である、悪之宮博士を大門豊、ザボーガーのダブル飛龍三段蹴りで倒すところで涙が出ます。
実はテレビシリーズの悪之宮博士は最期新しい敵である、恐竜軍団に殺されるのです。その不満がここで解消されました。
そして、大門豊のよき相談役だった中野刑事こときくち英一*3が老年の大門豊を演じていたなど涙腺をガンガンに刺激してくれました。
こんなリメイク、リブートなら大歓迎なんですけれど・・・
逆も真なり!
こんな愛情のこもった作品が少ないから、目立つのかな?
若い頃、ザボーガーを裏切り、己の正義を貫けなかった大門豊が、ザボーガーを修理してストロングザボーガーとして復活させて、もう一度立ち上がるシーンは必見ですよ!
そうそうテーマが「あきらめるな!立ち上がれ!」です。
全ての怪獣映画、ロボットアニメ、特撮変身ヒーローと縁を切れない、困った人たち全てに見てもらいたいですね!