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音楽の話♫VOL.27 "Purple Rain" MUSIC FROM THE MOTION PICTURE Prince and The Revolution

神に愛された3人
先日、Music Air Network で偶然、Stevie Wonderの70年代のライブ番組を見ました。本当に凄かった。何が凄いかというと、全てが凄い。曲が凄い、声が凄い、演奏が凄い。理屈はありません。文字通り、音楽の女神に愛された男が70年代のStevie Wonderです。
 
黒人音楽、特にPOPSというフィールドでみたとき、各年代毎に一人づつ代表するミュージシャンをあげなさいと言われれば、60年代はJeams Brown「JKよりもJBだ!」。70年代はStevie Wonder。80年代はPrince。この3人で異論を挟む人はいないでしょう。
 
Michel Jacksonは?声に対しては今回はとりあえず、横に置いておきます(笑)
 
この3人と肩を並べるとしたら、”Queen of Soul" こと Aretha Franlin" 、"King of The Blues" B.B.KIng、70年代”ニューソウル運動の騎手”Marvin Gaye など(しまった、Som Cooke、Public Enemyなんかもある)の名前をあげることができると思います。しかし、Jeams Brown、Stevie Wonde、Princeの3人は別格。その時代では眩いばかりの光を発し、まさに神かがっていた。
 
Princeという奇跡
1978年、一人で全ての楽器を録音して発表した”For You”でデビューして以来、常にラディカル、アバンギャルド、そして排他的なセックスシンボル。ポップスの最先端を走るが、常にヒットチャートを意識した曲作り。ミュージシャンズ、ミュージシャンだけれど決して大衆芸能であることを忘れない。それがプリンスであると断言する。そのキャラクターを確立したのが1984年発表した”Purple Rain”です。
 

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プリンスの魅力とは何かと問われれば、やはり雑食性だと思う。幼少の頃、JazzPianoを学んでいたこともあるが、当時流行の音楽を白人、黒人問わず、貪欲に自分のものしていった。
 
ロックとソウルを高度に融合させた*1とあるけれど、その後の活動をみると決してそれだけ終わっていない。
 
1984年に発表し、自他ともに認める頂点にたった”Purple Rain”を改めて聞いてみた。M-1のオープニングからまるで教会音楽、ゴスペルのようなオルガン(シンセ?)の旋律が印象的であるし、また打ち込み、ループミュージックを多用している。当時のNew Wave を意識している。また、全体を通してギターソロが多い。それも相当な技量。Jimi Hendrixマナーの演奏だと思う。もっとも過小評価されているギタリストだそうですけれど(笑)*2
 
 
この作品で一躍一般的になったけれども、まだ当時としてはゲテモノ扱い。
シングルカットされた『ビートに抱かれて』のプロモーションビデオが流されたとき、一堂「げっ!」と言う反応だった。なんか爬虫類が蠢いている印象だった。そんなPrinceがどんどんヒットチャートで駆け上がっていき、音楽評論家の渋谷陽一氏の評論はほとんど、ファンレベルだった(笑)打ち込みでベースラインがない、ダンスミュージック。それにロックなギターが絡む。こんな大衆まで降りてきたけれど、アバンギャルドな曲が売れないはずがない!
 
本当に35年の前のレコードなのか。B面に当たる”I Would Die 4 You" からの”BABY I'M A STAR” のダンスメドレーのような流れ。最後は”Pueple Rain”の美しいギターソロで幸せな時間が終了する。全体を通して聞くとまるで交響曲、ミュージカルのような一体感。
 
こんな大衆の方を向いた、先鋭的な作品はPaul MaCartneyとStevie Wonder以外作れないのではないか?
 
ブログに取り上げるために本当に久しぶりに聞いたけれど、こんな幸せな時間を過ごせるとは思わなかった。音楽のもつ力はほんとに素晴らしい。改めて実感させられました。
 
Princeはこの作品以降、毎年のようにアルバムを違う手法で発表し、80年代時代の寵児として活躍。レコード会社とのトラブルもあったけれど、2016年亡くなるまで、常にトップライナーとして活躍した。
 
本当に惜しいかった。まだまだ彼には引き出しがあったはず。合掌。
 
1984年発表。ビルボードチャート1位。
 

 
  1. Let's Go Crazy (Prince and The Revolution)
  2. Take Me with U (Prince and The Revolution)
  3. The Beautiful Ones" (Prince)
  4. Computer Blue (Prince and The Revolution)
  5. Darling Nikki (Prince)
  6. When Doves Cry (Prince)
  7. I Would Die 4 U (Prince and The Revolution)
  8. Baby I'm a Star(Prince and The Revolution)
  9. Purple Rain (Prince and The Revolution)
 
 
PERSONAL
Prince – lead vocals, background vocals, lead guitar, piano and various instruments
Wendy Melvoin – guitar and vocals (1-2, 4, 7-9)
Lisa Coleman – keyboards and vocals (1-2, 4, 7-9)
Matt Fink – keyboards and vocals (1-2, 4, 7-9)
Brown Mark – bass guitar and vocals (1-2, 4, 7-9)
Bobby Z. – drums and percussion (1-2, 4, 7-9)
Novi Novog – violin and viola (2, 8-9)
David Coleman – cello (2, 8-9)
Suzie Katayama – cello (2, 8-9)
Apollonia – co-lead vocals (2)
Jill Jones – additional background vocals (8)

*1:MUSIC MAGAZINE増刊ミュージック・ガイドブック1994年発行

*2:ローリングストーン誌の2007年11月号の企画「ローリングストーンが選ぶ歴史上もっとも過小評価されている25人のギタリスト」