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😸以文会友 以猫輔仁😸

文を以って友を会し、猫を以って人を輔く Twitterでいいきれないことをここで話します アカデミックに行きましょう😀 ネコは俯瞰的な立場で監視します😸

音楽の話♫VOL.35 Grand Funk Railroad Caught in the Act

単純にでかい音を出して、ガンガンギターを弾き、バスドラをドカドカする。
 
ハードロック、ヘヴィメタルと一言でいっても、多種多様。Iron MaidenやMetallicaといった洗練された知的なヘヴィメタル。Van Helenはカラッとした明るいハードロックで一世を風靡しました。BlackSabatth は一部のファンに対するニーズを拡大して、それを武器、個性に引き伸ばしました。
でも、詰まるところハードロックってでかい音を出して、ナンボですよね。
 
でもね、なんか「あざとい」印象を受けるバンドも多いのは事実。
かつて渋谷陽一氏が徹底的に攻撃していた80年代「産業ロック」の正体って、この「あざとさ」なのでしょうね。でもね、あくまでもビジネス出し、音楽産業なのですけれど😅
 
それが何であれ、ハードロックは凶暴で攻撃的でないと面白くない。
 
今回、紹介するGrand Funk Railroadは70年代を代表するアメリカのハードロックバンド。
 
70年代の音楽シーンは60年代の開花したロックという新しい音楽ジャンルが細分化していき、最後はパンクによって一度は収束した10年だと思っている。
 
ハードロックというジャンルはイギリス主導であることには間違いありません。どちらかというとアメリカのハードロック勢はイギリス勢の後塵を拝した印象。
同じく、70年代を代表するアメリカのハードロックバンド、Aerosmithはもろに60年代のBritish inventionの影響を受け、フォークやカントリー、ファンクなどのアメリカの音楽を消化したのはバンドが円熟してきてから。Kissも同じような活動をしています。*1
 
それに対して、Grand Funk RailroadはThe Animalsのカバーをやっているから、ブリティッシュロックの影響は感じられますが・・・*2
とにかく、でかい音を出して、発散する。それ以上でも、以下でもない。とにかくそれだけ。だから素敵。かっこいい!
 
まず、ドラムのDon Brewerのボーカルは叫んでいる。「叫ぶような」ではなく、単に叫んでいる。メンバーは楽器を持てば人格が変わるのか?明らかに聞いている方は人格が変わる。Grand Funk Railroadを聴いていると凶暴になる。叫びたくなる。
伝説の豪雨の後楽園球場のコンサート(1971年7月17日)。伝説の投石、バックネット壊し!まあ、そんな時代何ですよね。
 
Over Driveが掛かったベースリフをビシビシと決める、Mel Schacher。下手だけれども勢いでオルガンソロを聴かせるCraig Frost。まさに暴力的。でかい音でガンガン引けば多少のアラは隠せる。「2001年宇宙の旅」のテーマを導入する必要なし。
そして何といってもリーダーでギターのMark Farner。長いブロンドを靡かせ、上半身裸で汗だくで愛用のアルミボディのギターを弾きまくり、叫びまくる。本来、知的な人間なのかもしれないけれど、そんなことを微塵に感じさせない。
野獣を演じるのもショービジネスなのです。
 
Todd Rundgrenをプロデューサーに迎えた、”We're an American Band”などで少しは洗練されるけれども、そんなことはお構いなし。
 
そんな大好きなGrand Funk Railroadが最もその実力を発揮するのがやはりライブ盤。
バンドが存在しているときに1970年と75年に発表しているけれども、私はこちらの”Caught in the Act”をお勧めします。
一曲目の骨太のリズムセクションリエゾンするオルガンから、マークが叫ぶ!ギターが唸る。このシャッフルのリズム。文字通り腰を振ってダンス。
収録曲も多く、シングルヒットも多いけれども、やはりハイライトは”Heartbreaker”とアニマルズのカバー『孤独の叫び(Inside Lookin' Out)』兎にも角にも、マークはギターを弾きまくり、叫びまくる。呼応するかのようにリズムセクションが躍動する。コーラスやサイドボーカルという概念を壊したドンの叫び声。まさに野獣。
キーボードが暴走するM-8のBlack Licorice。メロディもテクニックも知らない。ドラムソロとはこういうものだ的なT .N .U.Cなど聴きどころも満載。
 
洗練された音楽ももちろん良いです。私は無性に聴きたくなるライブ盤が2枚あります。それがThe  Whoの”Live at Leeds”、The  Rolling Stonesの”Love You Live"そしてGrand Funk Railroadの”Caught in the Act"です。
いけない!Iron Maidenの『死霊復活』。ちょっと待ってThe Kinksの”One For The Road"・・・キリがないのでやめときます😅
 
収録曲
  1. Footstompin' Music
  2. Rock & Roll Soul
  3. Closer to Home
  4. Heartbreaker
  5. Some Kind of Wonderful
  6. Shinin' On
  7. The Loco-Motion
  8. Black Licorice
  9. The Railroad
  10. We're an American Band
  11. T.N.U.C
  12. Inside Lookin' Out
  13. Gimme Shelter
 
参加メンバー
  • Don Brewer (Drums, Percussion, Vocals)
  • Mark Farner (Guitars, Organ, Vocals)
  • Mel Schacher (Bass Guitar, Backing Vocals)
  • Craig Frost (Keyboards, Percussion, Backing Vocals)

 

Caught in the Act

Caught in the Act

 

 

*1:ところでKISSってビートルズのパロディバンドがスタートって知っていました?

*2:それ以前にビートルズや、ストーンズの影響を受けていないバンドなんて存在しないでしょう