チャーリー・ワッツ死去
この秋に全米ツアーを開始する予定のローリングストーンズ。そのツアーにドラマーのチャーリー・ワッツの不参加が発表されていた。
「もうチャーリー・ワッツは年齢的にツアーに耐えられないであろう。恐らく今後、レコーディングメンバーになるだろう」そう思っていたところにこの訃報です。
チャリー・ワッツはもちろん良いドラマーです。とはいえ、キース・ムーンやフィル・コリンズのように手数が多いというわけではなく、ジョン・ボーナムのようなドコドコ叩くようなタイプではない。さらに、コージー・パウエルのような演出満載のドラムソロをやるわけではない。
しかし、ジャズ、特にビックバンドジャズを基礎とする、あのシェイクするドラムミング。スコーンとくるスネアドラム。ガツンとくるバスドラム。ストーンズの音楽の屋台骨を支えていた。それと同時にチャーリーのドラムの音だった。キース・リチャーズのリズムギターと一緒にその音がローリングストーンズの音になっていた。
例えば、81年の”Start Me Up”のイントロを聴いてもらいたいです。オープンチューニングのキースの余韻が残るギターに続いて、スコーンと来る抜けの良いドラム。
これこれですよね!キースのオープニングからドラムの印象的な音。そしてベース、ミックのボーカル。新作ではもうこれがなくなるのですね。残念!
毎年、毎年BritishRockを作ってきたメンバーの悲報が届くようになってきました。彼らの年齢もそうだけれど、寂しさを感じます。