私感仏教論 VOL.5 『クウガ』で盛り上がってしまいましたので(笑)
『仮面ライダークウガ』のテーマは「笑顔」と「暴力」 相反する言葉である。
五代雄介はなぜ「笑顔」を守りたかったのか?
経典「大無量寿経」の中で「和顔愛語」という言葉があります。意味は「和やかな顔で優しい言葉をかける」。良い言葉だと思いませんか?
「縁起」では全てに原因があると考えます。笑顔で接すれば、相手は決して「怒り」で返すことないはずです。
五代雄介は幼い頃、父親を亡くしている。それでも、恩師である神崎から「笑顔のために頑張れる男になれ」と伝えられる。雄介はこの言葉を大事に生きてきたのであろう。
その「笑顔」を理不尽に奪う未確認生命体を許すことができなかった。しかし、その対抗策として「暴力」を選んでしまった。
釈尊の言葉に「許してこそ争いが終わる」とあるが、許すことのできない未確認生命体。
物語は五代雄介の矛盾と葛藤とともに進んでいきます。
わかりやすいテーマだけれど、一歩踏み込むから、この作品はいつまでも見ることができます。