特撮の話 愛の戦士レインボーマン
何度かこのブログでも登場する謎の暇人Xさんが主催するYouTubeチャンネル『暇人チャンネル1972』
レインボーマンを取り上げるなんて大変良いセンスをしています。
そこでわたしも『愛の戦士レインボーマン』の思い出と、大人になってからの視線も取り入れ、感想文を描いてみたいと思います。
『レインボーマン』は1972年10月放送開始。当時は雨後の筍のように特撮変身ものが放送されました。
まあ、わたしなんてドンピシャの世代です。現役でテレビの前で応援していました。
当時の良い子は金曜日の夜7時『ウルトラマンエース』か、『変身忍者嵐』で悩んだ後、7時半からレインボーマン一択でしたね。
年齢的には変身ヒーローが出て来ればなんでもよかった頃です。
しかしながら、まあ当時の作品はおもっきり、子供だましか子供無視!子供無視の場合は容赦なし!『レインボーマン』は完全に子供無視。
Wikipediaによると、原作を担当した川内康範先生*1のご実家は日蓮宗のお寺だそうです。恐らくその影響だと思いますが、川内先生の仏教的な思想が感じられます。
レインボーマンは主人公のヤマトタケシがダイバダッタとの修行で人類愛に目覚め、レインボーマンとして日本人を皆殺しを画策する死ね死ね団と戦うドラマです。
主人公は孤高で日本のために戦うという設定。ヤマトタケシには協力して戦う仲間はいない。陰があるを通り越して、精神的に病んでいる。一途というか、被害者意識というか😅
自分の信じる道を一切疑わないところは、日蓮がモデルかもしれない。
相対する敵のボスの名前がなんとミスターK*2。何か感じませんか?ドラマでは日本に恨みを持つ欧州人という設定でしたけれども、まあこれ以上は言いますまい。
さらに死ね死ね団の作戦が完全に子供無視。
新興宗教を利用して偽札をばら撒き、日本をハイパーインフレにして経済的に混乱させるというもの。幼稚園バスを誘拐してレインボーマンを誘き出すというわかりやすいものではありません😅
そりゃあ、お金を吸い上げる新興宗教は多いけれど、配る宗教は少ない(´⊙ω⊙`)というよりそんなものありませんよね(`・∀・´)。これって、あの辺りから色々と問題を起こしはじめた日蓮宗系の新興団体?川内先生は日蓮宗の堕落にお怒りです!赦しません!
しかし貨幣価値を下げるために偽札を印刷している機械がA3を印刷するような所謂、軽オフみたいな小さいやつ。
24時間、ガンガン刷ってもハイパーインフレはおきません。御手柔らかに😅
子供にはわかりません。レインボーマンは何もできないでウロウロしているだけ。
恐らく、偽札工場を破壊しても何も変わらないでしょう。
仮面ライダーやウルトラマンのように毎週やられキャラは出てこない。幹部がサイボーグに強化されるのはともかく、呪術師とか魔術師とかそんなものが出てきます。その辺りはアメリカンコミックのヴィランに近いかな?
時代を先取りというよりも、川内先生の思いと、変身ヒーローを出しておけば子供たちはついてくる。あとは好きな事やるぜ!そんなスタッフの声が聞こえてくるような作品でした。
だから、今でも根強い人気を誇っているのかしら(笑)
余談です。雑誌『テレビマガジン』で若き日のあだち充が作画を担当しています。
読んだはずですけれども、全然覚えていません。
『タッチ』や『みゆき』の線というより貝塚ひろしという感じだと思いますけれど、どーですか(笑)