読書の話📚VOl.29 橘玲著 『バカが多いのには理由がある』
佐川急便で、中国産EV車を7200台採用することが発表された。
当然、百田尚樹先生は二度と佐川急便を使わないそうです。そのようことをTwitterで発表しました。
ところで百田先生、ご自慢のベンツにも中国の部品が採用されていると思いますし、中国にもベンツの工場は確かありましたよね😅
聡明な百田尚樹先生がそんなことを知らないはずがない。
好き嫌いは別として、世界経済は中国なしではやっていけません。その位、中国経済が世界でしめる割合は大きい。軍事力でも中国に対抗できるのはもはやアメリカだけ。そのくらいの国力を占めています。
それに対して日本は・・・やめておきます(´ω`)
では、なぜあの人たちは「中国が〜〜〜〜!」というのか???
それは中国に対してネガティブなことを喜ぶ人たちがいるからです。
なぜ、あれほど世界中で不評な靖国参拝をやめないのか?
それは靖国参拝を喜ぶ人たちがいるからです。
私は以前から、靖国参拝は自民党の選挙アピールだと思っている。自称「保守」を票田だと思っているのでしょう。
今回、読んだ本は橘玲の『バカが多いのには理由がある』。
この本では「バカ」の定義をすべてを直感で捉える「ファスト思考」でしか物事を考えることができない人間としています。加えて「バカ」は不快なものを抹殺しようとする。
直感的思考方法すなわち「原因と結果」が一対になった因果論でわかりやく物事を考えてしまう。いやそのようにしか考えることができない。しかもそのように考えるようにマスコミは煽る。
考えてみればわかるはずだが、多方面で日本は中国に抜かれたことを認めたくない。その人たちが溜飲を下げるためにこんな写真を引っ張り出し、「著作権を守らないけしからん国だ」と煽る。
しかしこんなものほんの一部でしかない。日本だって一昔前はバッタものの怪獣人形やカードが売っていました。
テレビの作り手はスポンサーのご意向で受けると思われる番組を作らないといけません。
そこであのような番組を作ります。私は東アジアの国々には著作権とか発想は希薄だと思っています。なにせ人の技を盗むことは良いことだと考えています。
この本では序文に続き政治、経済、社会、心理で例をあげて説明していきます。
特に政治、経済に関しては中国の悪いところを見せて溜飲を下げるのでしょう。そこで「ファスト思考」しかできない人たちは拍手喝采するんでしょう。以前取り上げた適菜収のいうところのB層です。
日本は凄い?
コロナ禍からいち早く立ち直った国、中国。
彼らの人権を無視した政策はいいとは思いませんけれども、そこは正解でした。トップダウンで強制的に感染症を抑えたのです。
しかし、何がさせているのかわからないのですけれども、オリンピックを開催したいために日本がゴテゴテになっていることは間違いないでしょう。ああヤダヤダ!
検査していなければ、感染者も発見できません。発見できなければそりゃ数は増えません。
そこで「民度」とか言いはじめました。この「民度」という言葉は日本が経済的に弱くなってから出てきたようように思います。
「日本は民度が高い!日本すげ〜〜〜!」、「世界で一番素晴らしい国、日本」😂
今、我々が何をすべきか?
まず、「ファスト思考」しかできないバカを啓蒙することは無理なのかもしれない。ではどうすべきか?
「ものづくり大国だった日本を忘れること」ではないかと思います。もっと貧乏になるならば話は別ですが、人件費の問題がある限り、ものづくりで中国、ベトナム、インドと戦うのは無理でしょう。
これは私案ですけれども、イギリスのように金融だけで勝負するか、技術大国になるかしかないでしょう。
ひょっとして、創造の為の破壊がようやくはじまったのかもしれない。