フランケンシュタインの誘惑 そして『巨人の星』を突っ込みながら鑑賞する
NHKの『フランケンシュタインの誘惑』
今回も大変興味深く、知性をビリビリ刺激する番組でしたね。
だからNHKの番組って好き。
今回の主役であるハリー・ハーロウは「愛」を科学的に実証するために動物を犠牲をしたという話。人間の知識欲と傲慢さによって多くの動物を精神的に傷つけてしまった。
この論文が発表されるまで、子供を教育する為に「ムチ」が必要だとされていた時代から明らかに方向転換しました。
番組が終わった後、妻とディスカッション。
実際、戦前生まれの両親は「子供は自分の所有物」という発想が強かった。
今でも「毒親」と言われ、子供の「人権」感覚が薄い人は多い。しかしハーロウの実験によって「子供は親に温もりを求め、離れることができない」と証明されたのである。
結果として子供の「人権」を認め、愛情をもって育てなければならない。
ところで絶賛配信中の『新・巨人の星』。
これは親子関係の悪い見本であり、ツッコミどころ満載。
どんなに父を憎んでも、飛雄馬は父の夢を実現し、父に認めてもらえるよう行動する。これは
”巨人の星”以外に価値感を見いだせない飛雄馬の物語。どうしても離れることのできない父・一徹は”針金の母”なのか?それとも飛雄馬の”承認欲求”なのか?
結局、子離れできない親と、父離れできない子の物語なのか?
やはり、この親子は心理学的に悪いサンプルなのか?
さて、さてあまり深く考えると楽しいはずのアニメが辛気臭いものになってしまう。
右投手としてカムバックした星飛雄馬のノーコンは決して試合には使えないと思う。それどころかあすこまでとんでも無いところに投げるのはもはや能力。
加えて、今度は大リーグボール養成ギブス右用ときたものだ。
これを作るときに父一徹は図書館に行き調べ物をしていた。あのーー筋肉は鍛えるだけではダメなのです。そのように参考書に書いてありませんでしたか?😀
だから、このマンガは今の子から見たら、ギャグマンガだと思われるのでしょう。
ファンの皆さん、申し訳ない(笑)
追伸:星飛雄馬さん大リーグボール養成ギブスをつけて寝ないでください。
負荷をかけるだけでは筋肉は成長しません。それにしっかり睡眠を取らないといけません。
更にブルペンキャッチャーの楠木さん。5年の程度のキャリアではブルペンキャッチャーにはなれません。むしろブルペンキャッチャーは一軍の選手よりもキャッチングはうまいです(笑)。