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特撮の話 仮面ライダークウガ episode49『雄介』 笑顔!

あいつ青空が好きでね
第4号は本当はいてはいけないと思っている 
第4号なんかいなくていい世の中が一番いいと思う
第49話の予告編。『仮面ライダークウガ』最終回。青空をバックにこのセリフが語られる。すごく印象的なセリフです。製作者がもっとも伝えたかったメッセージをもってきた。
 
未確認生命体の事件が終わった、三ヶ月後。一条薫は未確認生命体の事件の報告書を見ている。そこには第0号は第4号と交戦し、死亡したことが確認された。4号については何も記されていない。
一条薫は長野県警に帰ることが決まり、皆に別れを告げる為に今回ともに戦った人たちのところに訪問する。
 
第0号のダクバとの最終決戦以降、五代雄介の消息に関しては触れずに物語は進行する。
辛い時に辛い顔をするのではなく、笑顔で乗り切る。これができる人はなんと強い人間なのであろうか。
笹山さんが「五代さんじゃなかったら、最後まで戦えなかったかも・・・」何気ない一言ですけれども、五代雄介の人柄がこの厳しい戦いにとって、救いだった。
 
五代雄介が別れを告げる時には土砂降りの雨で、悲壮感があった。それに対して一条薫が別れを告げるときは晴れやかな青空。新しい門出を祝うのに相応しい晴れやかな日。
 
ポレポレには五代雄介を精神的に助けてきた顔が集まっている。
ダグバに考古学者の父親が殺された夏目実加は希望の高校に進学が決まり、朝比奈奈々はオーディションに合格し、女優の道を歩みはじめる。未確認生命体の事件が収束し、それぞれの日常が戻ったことを示唆する。
 
今まで、色々な特撮ヒーローものの最終回を見てきた。たいていの作品はラスボス、最強の敵との最終決戦で思い切り盛り上がるのですけれど、クウガは本当に異彩を放っている。
シリーズものでは先輩やお兄ちゃんが助けに来てくれる。「命を二つ」持ってきたり、かつての相方が「そんなことしたら、地球にいられなくなる」と心に話しかけたりとビックイベントになるはずですけれど、『クウガ』の最終回は淡々と話は進行する。その顔はどれも晴れやかなようでパーティの主役がいない。
五代雄介は行方不明なのか?それとも死んだのか?
 
どこまでも続く青空の下、五代雄介はまるで休んでいるかのよう。すごく印象的。
 
 
ネタバレからしますけれど、今回クウガの登場はありません。
 
エンドロールではさまざまな人種の子供たちが争っているところを、五代雄介はジャグリングで皆をおさめ、去っていく。
 

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そして・・・みんなの笑顔に・・・サムズアップ!!
このシーンは本当に印象に残る。メインライターの荒川稔久の主張、この物語で一番伝えたいことが、このシーンに集約されていると思う。
 
エンディングテーマの『青空になる』
♫君を連れて行こう
 悲しみのない未来まで
 君がくれた笑顔だけ
 ポケットにしまって
 僕は・・・青空になる
 
この歌詞が本当にしっくりくる。争いや悲しみのない世界を築くために、ひとりひとりできることは何か?
「自分のできることをできる場所で頑張る」これはこのドラマの第二のテーマです。
 
五代雄介は自分のできることを頑張った。次は私たちの番ではないでしょうか。
みんなの笑顔を守ることは我々ひとり、ひとりの小さな気遣いではないでしょうか。