読書の話📚Vol.28 江戸川乱歩 『怪人二十面相』 子どもたちは探偵が大好き!
早速ですけれども、NHKBSプレミアムのドラマ、江戸川乱歩短編集Ⅳ『新!少年探偵団』
今回もよかったですね。期待を裏切らないってこういうことですね。
言われてみれば、最近では『名探偵コナン』とか、『金田一少年の事件簿』が有名。さらには山根青鬼*1の『名たんてい影マン』(1975〜1984年)等、常に探偵漫画や読み物があったと思っています。他には事あるごとに『少年探偵団』はリメイクされています。
大人と対等に渡り合いたい。背伸びしたいという気持ちが読者のこころを揺さぶるのでしょう。だから少年探偵はいつの時代でもニーズがあります。
簡単にデータ的なこと。
発表は昭和十一年に「少年倶楽部」に一年間連載された物です。本格的な探偵小説が連載されるのはこれが初めてだそうです。
さて、今回一体何年ぶりに『怪人二十面相』を読んだでしょうか?
乱歩の作品は事あるごとに、時間潰しに短編を読んでいるけれども、「少年もの』は今更読みませんよ(笑)。
今回、NHKドラマを見て、久しぶりに読んでみたくなった。
こども向けに書かれているので、むしろ少し読みずらかった💦
乱歩の文体は大衆小説ですけれども、格調は高い。また読み慣れているのでリズムが体に染み付いているからだと思います。
それにしても、二十面相は結構、頭悪い?
大体、罠に引っかかったり、小林君の化けた観音像に気が付かなったり。せっかく落とし穴に小林君を落としたはいえ、鳩が逃げるスペースがあるし。。。
怪盗というよりもなんか愉快犯みたい。。。
まあ、明智先生が出るよりも小林少年で充分、ってところですかね(笑)
しかし、当時の現役の良い子たちはこのあたりはドキドキして読んだのでしょうね。加えて少し背伸びした感じはあったのでしょうね。
やはり、次回は本来の明智小五郎シリーズを読もう!
ファンなら当然大人買いでしょう。