読書の話📚Vol.25 岡田斗司夫著 『「世界征服」は可能か?』
2018年に公開された、永井豪の『マジンガーZ』の後日談である、『マジンガーZ INFINITY』。その中で兜甲児はこんなセリフが飛び出す。
「なぜ、ドクターヘルは世界征服を目指すのであろう。」
世界征服なんかしても、面倒なことだけではないか?
人間を奴隷化して大きな建物でも建てるのか?
例え、富を独占しても使う目的がないとつまらないよね💦
もし、本当に「世界征服」なんかしたら、世界中で今以上に民族紛争、イデオロギー闘争が勃発し、それを鎮圧しないといけない。人民の管理でさえ大変だ。
いくら軍隊があっても、どんな巨大なコンピュータがあっても手が足りないであろう。
あ!そのための機械獣ですか😅
この本の序文でNHKアニメ『ふしぎの海のナディア』の企画会議での話を挙げる。
敵の悪の秘密結社・ゴーガイルの目的は『通商路破壊』、貿易の独占化だそうです。あれ?これって舞台の19世紀では帝国主義と言って、先進国はアジア、アフリカ諸国の植民地化を進めていた。それを破壊する・・・?それって今の感覚では正義じゃん(笑)
岡田斗司夫氏は多くの例を特撮、アニメから「悪の組織」の例示をひく。さすが「オタキング」の呼称は伊達ではない😅
そして、実際の例として北朝鮮を挙げる。「民が豊かでないと、王様は楽しくない」
結論は
「悪」とはないか?それは人々の幸福を破壊する行為のことです。
そして人の幸福感とは「その時代の価値感」で決まります。つまり「その時代の価値観=幸福感」にダメージを与える行為や言論こそが「悪」なのです。
人々の幸福と平和=「現代の価値・秩序基準」
現代ではすなわち、「自由主義経済」実は「貧富の差の肯定」これを打破!
これって「正義」じゃん😅
「正義」による国家統治。これって徳治政治、哲人政治じゃん(笑)
『仮面ライダークウガ』では悪の組織をスポイルして、怪物の集団とした。これ見方をかえれば、「悪」そのものが蔓延っている時代が現代というメッセージですか。
ああ、嫌だ!嫌だ!
かつて、悪の組織が幼稚園バスを誘拐して「世界征服」を目指していた頃、日本は経済的に伸びていたし、みんなが豊かになっていった時代でした。
政治がきちんとしていれば、「悪」の組織も暇になる。哲人が政治を行い、スタッフに「徳」のある人間が集まれば、「悪」もつまらない「悪」による「世界征服」を目指すに違いない。そんな時代に早くならないかな(笑)
ちなみに本当の哲人政治なら、独裁国家多いに結構です。愚民になっても問題なさそうです。