歴史家 半藤一利 死去
驚きました。また巨人が一人倒れました。
本棚の歴史のコーナーを見ると、何冊も半藤氏の著作がありました。
朝ドラの『エール』関連の資料を整理している時、改めて著作が多い印象を受けました。
本選びには「作家」と、「内容」の大きく二種類あると思っています。
私はどちらかというと、その時の読みたい内容で本を選びます。
「日本現代史」を知りたいと思い、そのタイトルに惹きつけられ、手にしたものの多くが半藤氏のものでした。
そのほど、著作も多い人気作家でした。
その理由のひとつが文章の「歯切れのよさ」。またタイトルをつけるセンスの良さ。『日本のいちばん長い日 運命の八月十五日』だなんてかっこいいです!
今更ながら、編集者出身であったことを知り、納得したところです(≧∀≦)
加藤陽子先生との対談集。日本学術会議騒動で今度、読んでみようと思っていたところでした。
ご冥福をお祈りいたします。
追伸:令和3年1月17日の『サンダーモーニンング』で追悼特集を放送しました。
半藤一利氏はかつて、保守本流と言われていた。しかし、晩年左派のような言われ方をされていた。そう言っている連中は自称「保守」である。戦争をやりたいと言っている連中である。また、半藤氏は「絶対」という言葉が嫌いだった。確実性がないからである。
しかし最後に一言、
「絶対に戦争をしてはいけない」
当たり前だけれど、氏の言葉は胸に刺さります。
何故、絶版になっている。復刊を希望します。