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音楽の話♫Vol.21 "Power Slave" Iron Maiden

結成45年、デビュー40周年。未だにヘッドライナーを走り続けるIron Maiden。
 
大英帝国の誇り」、「British Heavy Metalの雄」。Iron Maiden を象徴する言葉に偽りはない。
 

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Iron Maiden は単なるHeavy Metalバンドでありません。
 
アルバム毎にパンク、ソウル、ファンク、ジャズなどのポピュラーはもちろんクラシック音楽的なワルツ、バレエ、ボレロなどアルバムを出す度に他ジャンルの音楽的要素を取り入れながら常にサウンドを変化させる。しかしHeavy Metalというイディオムから決して逸脱しない。これが彼らの人気の秘密のひとつだと思っています。
 
卓越した演奏力、複雑なリズム、印象的なメロディライン。あのゾンビイラストのジャケット、エディ君のTシャツを除けば「メタルはちょっと」という人でも楽しめる内容だと思っている。
 
リーダーであり、バンドの頭脳である Steve Harris は自身のルーツにハードロックだけではなく、YESやGENESISなどのプログレッシブロックのバンドの名前を上げる。また、公言したのを聞いたことはないがThe Beatlesの影響も強いと思います。(まあ、The Beatlesの影響を受けていないバンドはないと思いますけれど、一度、彼の弾くベースラインを聞いてみてください)
そういった先達のサウンドを見事にヘヴィメタルに昇華させたのが Iron Maiden だと思っています、
 
Iron Maiden のサウンドはリズムよりも明らかにメロディを重視している。
これは伝統的なBritishRockの手法です。
ギターのリムゾンプレーを多用し、リフレインの連続からメロディラインを浮き上がらせて、サウンドの骨格を明確にする。さらにベースがアンサンブルを牽引し、中核となっている、ところは Iron Maiden の独自性。縦横無尽にベースラインは明らかにファンクの手法です。
 
Adrian Smith のギタープレイはJimmyPageをはじめとする伝統的なスタイル。リフを中心にメロディラインを浮かびだす。これに手数の多いNicko McBrainのハイハットドラム、Bruce Dickinsonのパーカションようなボーカル。サウンドは暴力的になる。
 
これだけ揃うとIron Maiden の唯一無二のサウンドが飛び出す。
 
ギャオー‼️
 
キャラクターのエディ君は大変漫画的。SNOOPYではないけれど、いろいろと変装し、その作品に合わせて色々と姿を変えています。それも楽しみのひとつですね。
”Power Slave"ではエジプトに行っています(笑)
 

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Iron Maiden 1984
”Power Slave”は Iron Maiden の5枚目の作品。1984年発表 全英2位を記録。
 
撃墜王の孤独」でいきなりIron Maiden のサウンドが炸裂。ギター🎸のリムゾンリフ、リズムセクションが暴力的にたたみかける。Bruce Dickinsonのボーカルはまるでパーカション。サビのコーラス。この疾走感。まるでパンクミュージックのようであるが、これぞ伝統的なブリティッシュロック。オープニングで嫌ってほどIron Maiden のアルバムだと強調する。
 
もう文句なし。嫌というほど Iron Maiden
 
二曲目はポップな「悪魔の最終兵器」ではライブでのオーディエンスとコール&レスポンスを意識。
この二曲を聞いてダメなら、取り敢えず、ヘヴィメタルには向いてないかもしれない。
ガッチリ、リスナーを掴んで離さない。
 
Steve Harrisのベースラインが心地よく響くインスト「ロスファー・ワーズ」はジャズのテーマ、アドリブの連続。メンバー紹介みたいな小曲。
ズンドコリズムの「誇り高き決闘」は最終曲の「暗黒の航海」と対になっている。
 
タイトルチューン「パワースレイヴ〜死界の王、オシリスの謎」は古代エジプトをテーマにしたもの。ライブでも人気の曲である。
最終曲「暗黒の世界」はサミュエル・テイラー・コールリッジの詩を下敷きにとある苦難の航海を描いている。15分近い長い曲ではあるけれど、決して長尺には感じない。聞いていただくとわかると思うが、贅肉を削ぎ落としたサウンド、起承転結がしっかりしている。交響曲のようだと言っては怒られるかな。
 
以前、私もあのルックスに食わず嫌いしていました。ですが、それってそんですよ。何か聞いてみようかなというならば、私はこの ”Power Slave" をお勧めします。
 
収録曲
  1. 撃墜王の孤独 - Aces High (Steve Harris)
  2. 悪夢の最終兵器(絶滅2分前) - 2 Minutes To Midnight (Bruce Dickinson, Adrian Smith)
  3. ロスファー・ワーズ - Losfer Words (Big 'Orra) (Harris)
  4. 殺意の閃き - Flash Of The Blade (Dickinson)
  5. 誇り高き決闘 - The Duellists (Harris)
  6. バック・イン・ザ・ヴィレッジ - Back In The Village (Dickinson, Smith)
  7. パワースレイヴ〜死界の王、オシリスの謎〜 - Powerslave (Dickinson)
  8. 暗黒の航海 - Rime Of The Ancient Mariner (Harris)
 
参加ミュージシャン
Steve Harris -Bass  Backing Vocal
Bruce Dickinson - Leas Vocal
Dave Murray -Guitar
Adrian Smith - Guitar Vocal
Nicko McBrain - Drums
 
Produced By Martin Birch