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特撮の話 仮面ライダークウガ episode29『岐路』〜30『運命』

2020年年末、とうとうコロナ感染は800人を超えました。愚策、GOTOキャンペーンは取り敢えず延期になりましたが、菅首相は忘年会参加に忙しい。国民に要請している事を率先して無視する。その行為に対し、苦しい言い訳をする官房長官
せっかく言い訳をしたのに、さっさと謝る首相。しかもそこには心を感じることはできない。今度は麻生財務大臣が「五人以上の会食がダメなのなら、六人家族はどうする」もう訳わかりません。
 
あえて言います。政府にとってコロナ禍など他人事なのでしょう。
こんな時代だからこそ、今「仮面ライダークウガ」を見る意味があるのではないしょうか。
 
今回の脚本は荒川稔久氏が担当。監督は長石多可男氏。長石氏は当時東映の戦隊モノをはじめ多くの特撮番組を担当してきたベテランの監督さん。
クウガ」でのホラー演出は今回も冴えわたっています。ベテランの監督だから出来た演習なのか?今回は最初の殺人シーンを効果音なしで演出。そこに敵の凶器をコロコロと転がす。子供を無視してでも、殺人の恐怖を描写する。
 
以前、視聴者から殺人の描写が残酷すぎるとの苦言があったそうだが、あえてスタッフは「だから殺人の恐怖が伝わる」、「命の尊さを訴えることができる」と返答した。その真摯な姿勢こそ伝わるのである。
 
過激化する未確認生命体の殺人ゲーム。対抗する為、警察は「クウガ」未確認生命体4号を正式に協力者をと認め、正体は五代雄介という青年であることを認識している。
しかし政府はいっさい動かない。尺の問題もあるけれど、今の政治を予言しているみたい。おそらく今の内閣では襲われるのは自己責任、都知事はフィリップ芸をするに違いない!
自分たちは感染しないと思っているに、違いない。とにかくここまで政治が劣化している日本国民は悲劇だ。民主主義はいつから愚民主義に変わった(´ω`)のか❓
 
今回はepisode13,14で登場した蝶野潤一が再登場。世を恨み自暴自棄になっている青年は未確認生命体の仲間になろうとするが、結局そこには居場所がないことをしる。
 
あれから、彼は何を考えたのであろうか?何を得たのであろうか?オープニングのシーンで絵を描いている、さらに薬の袋。彼が立ち直ろうとする姿を描写する。
それにしても、うまいよね。ゲストを何度か登場させる事で物語に統一感を感じさせる。「相棒」シリーズでもあるように東映の御家芸です。
 
五代雄介は椿医師から、電気治療でアマダムに変化した事を知らされる。それが「金の力」の秘密だったであるが、体に対する影響はすごい。さらにアマダムが脳にまで届いており、椿氏はこのままでは奴らと同じ未確認生命体と同じ生物兵器になってしまうことを予言される。それに対して五代は「みんなの笑顔を守るため」、「強化、凶暴化する未確認生命体に対してもっと強くなりたい」という意志を伝える。
 
五代はいつもの通り飄々としているが、その決意は固いものを感じさせる。自分を犠牲にしてでも与えられた使命をまっとうする意志がそこにはある。
 
今回は強敵カメ男。紫の金の力の剣でも貫けない。クウガはダメージを受け破れてしまう。その結果を受けて遂に五代雄介は「赤の金の力」を使うことを決心する。そして一条はたとえ自分が傷ついても、未完成の武器を使う事を決意する。
 
二人の戦いが辛くなってゆく。人の為に戦うとはどういう事か?人を殴る事かどういう事か?気持ちは嵐のようになる。それでも力を得たものの責任がそこに存在する。
 
西洋では人より優れたものがあるならそれを人に還元さなければならない。英語て才能は“gift“という。神から与えらたものなのである。二人は「笑顔」を守るため、力を得た2人の戦いはドンドン悲壮になってゆく。
 
クウガ』は希望の物語である。しかし、その希望を掴むためには血だらけの葛藤がある。
希望は「血だらけの手」で掴むものである。
五代雄介も一条薫も何度も傷つき、倒れる。しかしそのたびに新たな力を身につけて立ち上がる。その力とは希望であり、使命なのだ。「このままでは奴らと同じ生物兵器」になってしまうかもしれない『恐怖』と戦いながらも、クウガは今回も立ち上がる。
 

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赤の金の力 仮面ライダークウガライジングフォーム
 
未確認生命体はただの遊びで殺人を犯す。この理不尽な現実。2人の尊い思いをぶつける相手なのか?
 
気力で放つ赤の金の力のマイティキック‼️しかし、その代償はあまりにも大きい。被害がでてしまった。周りを巻き込む大爆発を起こしてしまう。使命をまっとうするということはいかに残酷なのか?
 
コロナ禍の今だからこそ『仮面ライダークウガ』を見る意味がある。真摯に伝えようとする誠意。それは生命賛歌である。その賛歌は血反吐を吐いて歌うものである。
 
ストレートすぎるメッセージ。しかしその先にあるものこそ、真の生命賛歌なのであろう。
 
だから、私はこの子供番組を何度でも繰り返して見ることが出来るのである。