朝の連続テレビ小説『おちょやん』 第3週「うちのやりたいことて、なんやろ」
ひたすら、いまいちだな、気持ちが入らない。
最近の傾向なのか?
自分の趣味なのか?
朝ドラは東が担当する上期はハマる。「見逃してなるものか」ってなるけれど、西が担当する下期は力が入らない。『カーネション』は別格として、『朝が来た』、『まんぷく』はよかったけれど、『スカーレット』は最低。「なにあれ?」。お友達の元女の子に「個人の感想だけどね・・・」と『スカーレット』の感想を言ったら、「あんなものよ。最近の作品の出来がいいの!」と言われました(笑)
今週は女優を目指す、ヒロインに大きな影響を与える高城百合子との再会。重要な週なのですけれど、とにかく進行が軽い。「なんだこれ?」レベル。
年季明け、自分の進路を考え直す年齢になった千代。そこで、舞台から活動写真に移籍を拒否し、逃げ出す、高城百合子を見つける。彼女を芝居茶屋で匿う。
年季明け、自分の進路を考え直す年齢になった千代。そこで、舞台から活動写真に移籍を拒否し、逃げ出す、高城百合子を見つける。彼女を芝居茶屋で匿う。
高城:「自分自身に役者になれ」「内側からそうしろ、そうしろという声が聞こえた」
千代:「しようと思うことは是非やらなければ」
高城:「神聖な義務が他にもある。私自身に対する義務」
「そんなに芝居が好きなら、本当にやってみたら?」このセリフ重要なセリフなのだけれど、御陵さんの恩返しに最初に実行する。
せっかくのこの行動、セリフが本当に軽い。スカスカ。なぜ?女将さんの昔の恋話が大きな部分で時間を使う。
千代は奉公の頃、舞台を袖から見て、雷に撃たれたような感激を受ける。これが第2週の話。台本を読むために文字を学ぶ。その設定がまるで生きていない。何故、あの時、高城百合子が袖で見ていた千代を見つけて、話かけるシーンを入れなかった?そうすれば、逃げ出した百合子を千代が見つけて「あの時の子ね」簡単に話が繋がり、展開するのに。本来なら今後の展開を考えると、二人の絡みと百合子の再出発で一週間費やさなければならないのに。
先程、引退を表明した水島新司氏の『男どアホウ甲子園』のごく最初の頃、子供の甲子園が長嶋茂雄に「わいがプロになったら、きりきりまいさせたるぜ」という。このセリフが長編全体を支配する。主人公藤村甲子園が野球をはじめ、ライバルと戦い、阪神タイガーズに入団。全て最後に長嶋茂雄と勝負するための伏線になる。本来このくらい重要な回になるはずだったのに、本当に残念です。
ドラマ全体の立て直しを期待します。