私感仏教論Vol.6ー8 呉智英著『つぎはぎ仏教入門』をさらにつぎはぎ 「天上天下唯我独尊」って何?
呉智英氏は『つぎはぎ仏教入門』の中で、
現在仏教は宗祖釈迦の教えとはかけ離れている(@_@)と述べている。なんて言っても驚くことはないです。以前から、その考えはありました。釈迦は実在した人物ではあるが、独りであの膨大な経を悟るのは無理です。そもそも釈迦以前には経はなかった。
「天上天下唯我独尊」釈迦生誕時七歩歩いて、述べたと言われる言葉です。「無理です!」、「ウソです!」、「伝説です!」。
六年で覚ったされる釈迦であるが、いきなり覚ったわけではない。何度も生まれ変わり、ようやくこの世界で悟りに至った、そうです。
生まれた瞬間に釈迦は「世界中でただ独り覚者、仏陀になった」と宣言しました。ちょっと待って下さい。おかしいです。
この逸話だけでも、後に仏説が盛られたというは理解できるかもしれない。
慈雲尊者は「釈尊の時代に宗派なし」語りました。
実際、江戸時代には富永仲基が出現し、「加上説」を唱え、旧来の仏教論を批判し、仏典の多くは後世に作られたものであると実証した。これが大乗仏教を否定した「大乗非仏説論」の始まりとなった。
しかし日本では大乗仏教が主流であることは間違いない。
なかなか歯応えがあります。