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😸以文会友 以猫輔仁😸

文を以って友を会し、猫を以って人を輔く Twitterでいいきれないことをここで話します アカデミックに行きましょう😀 ネコは俯瞰的な立場で監視します😸

読書の話Vol.3 📚 『走れメロス』太宰 治

以前、NHKEテレの『100分de名著』で又吉直樹さんが「好きな作家は?」の問いに対して「うーーーん 太宰治」と答えました。司会の伊集院光さんが「その間、わかる」と言っておりました。
 
どんな分野でも、「好きな〇〇は?」と聞かれて、その第一人者の名を答えると、ちょっとした気恥ずかしさ(笑)を覚えませんか?
「好きなミュージシャンは誰ですか?」と聞かれて「ポール・マッカトニー」と答えると、「結構ミーハーですね」とか、「あまりロックは詳しくないみたいですね」とかあまり詳しくない人にムカっとしませんか?嫌ですね💢
 
ならば、「ロジャー・チャップマン」とか「ルシファーズ・フレンズ」といえば満足しますか💢
 
今回は、そのあまり文学が詳しくない私が大好きな作家、ベタに太宰治を文藝の香高く、紹介いたします。さらにはみんな知っている『走れメロス』です。
 
皆さん、太宰に一度はハマりましたか?
 
私は浪人時代にはまりました。太宰とヘッセは麻疹です若いうちに抗体を身体に作らないといけません。歳をとってから麻疹にかかると命に関わります。
 
走れメロス』は学校の教科書など掲載されていることも多いので、はじめて読んだ太宰の作品と言う人も多いと思います。でもこの話変だと思いませんか?
 
“メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王をの除かなければならぬと決心した。“
 
最高のオープニング。読者は一気に身を乗り出す。つかみはOK!でも、何故、メロスは激怒した?
 
正義感が強いからといって、政治もわからない、十里も離れた村の羊飼がどうして、よその国王に腹を立てる?しかも堂々と宮殿に乗り込んで王を殺そうとします。
 
どんなに独裁政権であっても、日本人でシンガポールのリー・シェンロンに腹を立てている人いますか?北朝鮮に腹を立てるのは、日本海にミサイルを打ち込むからでしょう。
 
随筆家の若松英輔は王の視点で物語を捉えたが、やはりメロスの視点で物語を読むのが、本来の姿である、と思う。
 
久しぶりに読んで少し気になったのけれど、メロスの精神の変化があまりにも激しい。そして何度も自分に負けそうになる。王の卑劣を憎みながらも、王の思う通りに動いている自分を嫌悪する。
 
「自分の気持ちと葛藤しながら、約束を果たして、友を助けたメロスは偉いと思います。感動しました」では小学生レベルです。
 
これってひょっとして太宰はメロスの姿を恨みながらも、憎みながらも国の思う通り、出版社の思うように動いている自分と重ねているのか?それでも小説を書くしかない、自分のことなのか?ひょっとしてメロスも太宰の分身?
 
メロスは死ぬために走り続ける。逃げればいいのに!
 
でも、約束通り、メロスは帰ってきた。ひょっとして、自由人を気取りながら、小説を生業として書いている太宰の自己嫌悪なのか?
 
久しぶりに読んで、よりわからなくなってしまった。
 
やはり太宰は麻疹だ。これで無限ループにハマってしまった。
 
最後に『走れメロス』をブログに載せようと決心して最後までやった私は頑張った! 以上、終了にします。