マンガの話📕Vol.3 新仮面ライダーSPIRITS 原作 石ノ森章太郎 画 村松賢一
皆さんNHKEテレで放送中の『ねほりん ぱほりん』見ていますか?
顔出しN Gのゲストが豚さんの人形に変身。それをモグラに変身した、山里亮太とY O Uがインタビューして、そのDeepな世界を聞きたおし、深掘りするというニッチな番組。
資金が潤沢にあるNHKが時間と金にものを言わせて、視聴者に向かって「見たくなければ、見なくっていい」というスタッフの「暴走」という言葉がぴったりの最高に楽しい番組で私は大好き。
令和2年10月14日の放送は「同人漫画家」というこれまた深い世界。みましたか?門外漢の人にとってはコミケになんで有明ビックサイトに50万人も集まるのか、謎を解き明かす。。。私はわかりませんでした!!!
話によるとそのほとんどの作品がオリジナルのパロディや時間軸を埋めるものだそうです。この時間軸を埋めるのは、ファンにとっては楽しいですよね。
しかし、その内容はエロネタとか。B Lネタが多いらしい。とても、一般書店ルートには出せないものばかり。そういえば、やたら胸の大きな綾波レイとかセイラさんの入浴シーンとか彼らの大好物だそうです。個人的な感想ですが、あのやたら胸の大きな綾波レイには魅力を感じませんけれどね。
今回取り上げる『新仮面ライダーSPIRIT』を知るきっかけになったのは、下記の動画。
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【仮面ライダー旧2号編解説 前編】特撮の歴史紹介します【ゆっくり解説】第19回前編(黄金期編1971年)
今回紹介する『新仮面ライダーS P I R I T S』は講談社から出ているとはいえ、同人誌の匂いがぷんぷんします。ファン代表が納得いかない時間の隙間を埋めた形ですね。
個人的には旧1号の怪奇作品の雰囲気が今でも大好きで、『仮面ライダーD V Dコレクション』をVol.1からVol.3まで買ってしまった。改めて見てみると『土曜ワイド劇場』のノリだ(笑)思った以上に怪奇色満載。個人的には大満足!
しかし、テレビの『仮面ライダー』シリーズでは主役の本郷猛こと、藤岡弘さんが撮影中事故って、長期離脱。急遽2号が登場してシリーズを継続するのは皆さんご存知の通り。それが突然の2号の出現で一気に明るくなってしまった。
テレビでは突然、「本郷武は敵を追ってヨーロッパに行った。そして私も仮面ライダー」いきなりカイ!なんの説明もない!それにFBIの極東支部ってなんだ😅。なぜ、るりちゃんも一緒に行くのかい。だけれども、今改めてみるとナイスなスイッチでした。
『新仮面ライダーSPIRITS』ではファンの後付けとはいえ、1号、2号のスイッチが無理なく、むしろ納得いくように書かれている。
石ノ森先生の『13人の仮面ライダー』編で、変身できない本郷猛は嬲り殺される。洗脳から覚めた一文字隼人が本郷猛の意思を受け継ぐと言う流れ。
本作では秘密結社ショッカーを追いかけていたジャーナリスト、一文字隼人が事件に巻き込まれ、その身体能力を見込まれ改造されたところを、本郷猛に助けられ自分も仮面ライダーとして生きていく決心をする。テレビやコミックよりもむしろ流れが自然。能力に開花せず、傷ついた一文字隼人を修理する本郷猛。このシーンはむしろテレビのV3をイメージさせる。
「ここで仲間を求めてしまった」と嘆く本郷猛は悲壮感に満ちている。戦うことを宿命助けられた仮面ライダーとしての孤独がここで描かれている。
とはいえ、ちょっと苦言。石ノ森章太郎の絵を望むとちょっと肩透かし。幼年雑誌にアシスタントが描いていた連載をちょっと思い出してしまいました。
最後に余談を。齢70を過ぎた藤岡弘さん。大河ドラマ『真田丸』で本多忠勝を演じた際、一人本物の甲冑をつけていたそうです。「さすが仮面ライダー1号だ」と時代考証をしていた平山優先生が言っていました。講演会で仕入れたネタのので、間違いありません。😅