朝の連続小説 『エール』 第18週 「戦場の歌」
朝ドラは好きですか? 私は大好き!
ベタな女性の立身出世だったり、内助の功という作品が多いですけれど、あのベタな表現が大好き
「少しは捻れよ」、「まんまヤンけ」と言いながら、どストレートに泣いてくださいと言う演出に涙している自分が好きです(笑)
今週の「戦場の歌」凄かったですね。これまで「戦争というものが、人に与えた影響」は何度も取り上げてきましたけれど、今回の徹底的にやりましたね。
さっきまで楽しく話していた人が目の前で撃たれる不条理。それは恩師でも同じだった。
「知らなくって、ごめんなさい ごめんなさい」とまるで神に懺悔するかのような祐一。人間の本当の懺悔ってあのように無防備になるのかもしれない。
「音楽で人を駆り立て、若い人の命を奪うことが、俺の役目なのか・・・」戦後呟く祐一。
キリスト教を信仰しているだけで、弾圧される五郎。空襲で豊橋の家が焼かれ、重傷を追ってしまう五郎の大切な二人。これが神の与えた原罪なのか。そんな神なら要らない。
豊橋の思い出がフラッシュバックしながら、賛美歌を歌う光子。しかもアカペラ。
ひたすら、重いトーン。効果音もなし。
「僕は音楽が憎い」と言って筆を一旦折る祐一。
人の為と思い、一生懸命仕事をして、人を不幸にしてしまった祐一。
才能は神に与えられたもの、それを人の為に還元しないといけないと言うのは西欧の基本的な考え方。その才能に苦しめられる悲劇。
それを朝イチで見せるNHK 良心なのか、力を見せ付ける為か。
それとも朝から、重いものを見せつけ労働意欲を削ごうと言う反日NHKの陰謀でしょうか?
それでもラストに戦災孤児を取り上げようとする劇作家、池田二郎を登場させ、希望を見せてしめる当たり「さすがです!」